【iMovie】Final Cut Proとの機能の比較

この記事では、Macの動画編集ソフトであるiMovieとFinal Cut Proとの機能の比較をまとめていきます。

動画編集における主要機能の一覧を提示し、

  • iMovieとFinal Cut Proが各機能に対応しているかどうか
  • 各機能がそれぞれのソフトにおいてどの程度の性能なのか

をまとめていきます。

Macで動画編集をする場合、無料のiMovie有料のFinal Cut Proか、どちらのソフトを選択すべきかが最も悩むポイントでしょう。

必要とする動画編集の機能がiMovieで事足りているのであれば、決して安価ではないFinal Cut Proを購入してしまうのはもったいないです。

この記事を閲覧することで、自分に必要な動画編集ソフトを選ぶことができるでしょう。

動画編集における機能一覧

各機能について、下記の基準でまとめていきます。

  1. ○→問題ない性能
  2. △→使いづらい、一部の機能が備わっていない
  3. ×→全く機能が備わっていない

1.クリップの編集効率

クリップのコピー・カット・ペースト

iMovie:○
Final Cut Pro:○
iMovie、Final Cut Pro共にショートカットを使用することで問題なく機能します。

「クリップフィルタ(クリップエフェクト)」の設定

iMovie:△
Final Cut Pro:○
クリップにかけるエフェクトのことを、iMovieでは「クリップフィルタ」、Final Cut Proでは「クリップエフェクト」と言います。
iMovieのフィルタの種類は、下の画像のように豊富にあります。
しかし、iMovieには「ガウス」というぼかしのフィルタ(エフェクト)が存在しないため△としました。
「ガウス」とは、後述する「ピクチャ・イン・ピクチャ」などの様々な編集場面で重宝するフィルタ(エフェクト)です。

「ピクチャ・イン・ピクチャ」の設定

iMovie:△
Final Cut Pro:○
「ピクチャ・イン・ピクチャ」とは、あるクリップを別のクリップに埋め込み、同一クリップ内に2つの動画を表示する方法です。

Final Cut Proでは、埋め込んだクリップのサイズや位置の調整を数値入力で行えるため、別のクリップにおいて「ピクチャ・イン・ピクチャ」する場合でも、サイズ感の統一を容易に行うことが可能です。

 

対して、iMovieではサイズや位置の調整を手動でドラッグしながら行います。

したがって、クリップサイズが不揃いになる可能性があるため△としました。

クリップの速度変換

iMovie:○
Final Cut Pro:○
iMovie、Final Cut Pro共に、クリップの速度を「速く」「遅く」したり、「逆再生」などの速度変換に関する設定を行うことが可能です。

「スナップ」の適用

iMovie:○
Final Cut Pro:○
「スナップ」とは、クリップ同士がぴったり繋がるように並べたり、重ねたりする機能のことです。
iMovieでは「N」を押下することで、黄色の縦線が表示され「スナップ」が適用されます。
Final Cut Proでは「N」を押下、または、画面右側の「スナップ」ボタンをクリックすることで、黄色の縦線が表示され「スナップ」が適用されます。

クリップの無効化

iMovie:×
Final Cut Pro:○
Final Cut Proでは、クリップを選択して「V」を押下することでクリップを無効化することができますが、iMovieにはクリップを無効化する機能が備わっていません
クリップを無効化することで一時的にクリップが適用されない状態で編集できますが、iMovieではクリップ自体を一度削除しなければなりません。

「新規複合クリップ」の作成

iMovie:×
Final Cut Pro:○
「新規複合クリップ」とは、「タイトル(テロップ)」や「オーディオ(BGM)」を含む複数のクリップを1つのクリップとしてまとめた状態を言います。

「新規複合クリップ」を作成することで、編集中にクリップ同士のズレが生じるのを防ぐことできたり、別の動画作成を行う際に、そのクリップ部分を簡単に使い回す(決まったテロップやBGMをつけたED動画など)ことができるようになります。

iMovieには「新規複合クリップ」の機能が備わっていません。

「クロップ」や「トリム」の設定

iMovie:△
Final Cut Pro:○
「クロップ」や「トリム」とは、動画の表示領域をトリミングする機能です。
「クロップ」はトリミングの縦横比が決まっていますが、「トリム」は自由に縦横比を設定することができます。
「クロップ」はiMovie、Final Cut Pro共に存在してますが、「トリム」がiMovieには備わっていません

2.「タイトル」の設定

「タイトル」とはいわゆるテロップのことです。

「タイトル」の配置

iMovie:×
Final Cut Pro:○
Final Cut Proでは「タイトル」の配置を自由に設定できますが、iMovieでは各種「タイトル」によって決まられた場所にしか文字を配置することができません
したがって、動画撮影の段階でタイトルの配置を意識したり、真っ黒の背景にクリップを「ピクチャ・イン・ピクチャ」してタイトルと動画が重ならないようにしたりと、ひと手間かける必要があります。
この点がiMovieにおける一番のデメリットではないかと考えられます。

文字の装飾

iMovie:△
Final Cut Pro:○
iMovieで可能な文字の装飾は、フォント、サイズ、配置、太字、イタリックへの変換、アウトライン、文字色の編集のみです。
Final Cut Proでは、文字が読みやすいようにアウトラインや陰影を付けたり、行間や文字間隔の設定、背景の作成などが可能です。

3.「ジェネレーター」機能

iMovie:×
Final Cut Pro:○
「ジェネレーター」とはFinal Cut Proに備わった便利なビデオクリップのことです。
「タイムコード」といったタイマーやアイキャッチなどに使用できるオシャレな背景などが存在しており、動画の質をワンランク上げることができます。
残念ながらiMovieには備わっていません。

4.「トランジション」の設定

「トランジション」とは、2つクリップ間を繋ぐためのエフェクトです。

種類

iMovie:△
Final Cut Pro:○
iMovieの「トランジション」は24種類ですが、Final Cut Proには100種類以上の「トランジション」が存在しています。

長さの編集

iMovie:○
Final Cut Pro:○
「トランジション」の長さについては、iMovie、Final Cut Pro共に編集することが可能です。

5.「オーディオ」の設定

「オーディオ」とはBGMや効果音のことです。

音量の調整

iMovie:○
Final Cut Pro:○
iMovie、Final Cut Pro共に音量を自由に調整することが可能です。

「フェードイン」と「フェードアウト」

iMovie:○
Final Cut Pro:○
iMovie、Final Cut Pro共に「フェードイン」と「フェードアウト」の設定を行うことが可能です。

まとめ

編集の効率に焦点を当てると、有料のFinal Cut Proの方が大きく上回りますが、iMovieでも問題なく編集は可能です。
iMovieとFinal Cut Proの機能における最も大きな違いは「タイトル」設定の自由度と「ジェネレーター」機能の存在です。
現在行っている動画編集において、テキストの配置や装飾の自由度が効かない点「ジェネレーター」を使うことで編集にひと工夫が加えられる点が必要ないのであれば、iMovieでも十分だと考えます。